「日本の教育とウェルビーイングの未来を考えるシンポジウム」の第29回に参加しました。
「AIテクノロジーとウェルビーイング」というテーマで、AI型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」の開発者で、現在は佐賀県の東明館学園の校長の神野元基先生が、オランダの学校教育や内閣府の科学技術政策の「Society 5.0」、最新のAI技術などについてお話しくださいました。
ユニセフの調査で子どもの精神的幸福度が第1位のオランダは、公立・私立共に義務教育期間(5~18歳)の学費は無料で、教育方針が学校によって大きく異なり、学区は決められておらず、校風が合わない場合など転校しやすいようです。
子どもの主体性を重視し、学校を決める際の学校見学は、保護者は同伴せず子どものみで行い、通う学校も子どもが決めるそうです。
多様性が重視され、自己決定できる機会が多いと、幸福度が高まると思いました。
内閣府の科学技術政策である「Society 5.0」についてのお話がありました。
Society 5.0とは、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会で、「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」を目指しています。
教育・人材育成においては、「多様性」「公正や個人の尊厳」「多様な幸せ(well-being)」の価値が中核となっています。
固定観念に縛られず、多様な生き方が認められる社会になると、個人のウェルビーイングも高まると思います。
最新のAI技術の活用例をデモンストレーションしてくださいました。
AI技術によって、テーマに合ったスライドを自動で作成してくれたり、日本語で話す人の動画を同じ人が違う言語で話している動画に変換したりできることを実演してくださいました。
AI技術はメリット、デメリットがあると思いますが、人のウェルビーイングの向上に役立てられたらよいと思いました。